2023/01/03 07:00

こんにちは.

先日,microplanetsを思いついた当初に考えていたアイディア帳を見返していました.
作品を作った自分自身でも,「こういうことを考えてたんだ」と面白く思ったので紹介します.
(当時のメモをそのまま引用します)

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私たちは自分たちが住んでいるのが地球で,遠くには別の惑星があると認識している.しかし,植物プランクトンなどの微生物にとって,私たちの世界は銀河系をも超えた未知の世界(見ることのできない世界)なのではないか.つまり,微生物は,例えば葉っぱや,花といった,私たちにとっては物であるような存在を,自分たちの惑星と認識していて,葉っぱの惑星にいる微生物にとって,花びらは別の惑星となる.したがって,私たちが日常目にするものは全て「惑星」なのである.
私たちは,微生物に比べてサイズが大きいので,微生物よりも多くのものを見ることができると錯覚しているが,実は,私たちには見えないけれど,微生物には見える世界もあって,結局,見える世界の範囲は,人間と微細な生物とで変わらないのではないか.そうすると,私たちにとって,顕微鏡でしか見られないミクロな世界は,私たちが見ることのできない,はるか銀河のかなたと同等であり,したがって,ミクロな世界は「銀河系」であるとも言える.
だから,遠くの惑星,銀河系を見るだけでなく,私たちにとっては小さい,けれどもはるか遠い存在である,物(惑星)とミクロな世界(銀河系)を探検してみてもいいのでは.
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microplanetsには「Everything is a planet(あらゆるものが惑星である)」という裏のテーマがあります.
これは,人間が見ている様々なものも,微生物からしたら広大な宇宙なんだ,というアイディアが由来しています.
もともと,植物プランクトンの研究をしていたこともあり,小さな生き物がこの世界を見るとどう映るんだろう,と考えていた中で思いついたのでした.
裏テーマなので普段からこのコンセプトについて話すことはあまりないですし,作者自身も忘れていることもあるくらいですが,こういった視点でmicroplanetsを眺めてみるのも面白いですよ!